腰痛について

著者:日本橋クリニック スタッフ
医学監修:岡田善史 院長
最終更新日:2026年6月1日
はじめに
2022年に厚生労働省が行った調査によれば体の不調で自覚症状のある方は、男女ともに腰痛が1位であったとの報告があります。
男性 | 女性 | |
|---|---|---|
第1位 | 腰痛 | 腰痛 |
第2位 | 肩こり | 肩こり |
第3位 | 頻尿 | 手足の関節が痛む |
第4位 | 手足の関節が痛む | 目のかすみ |
第5位 | 鼻づまり・鼻汁が出る | 頭痛 |
出典:厚生労働省 2022年「国民生活基礎調査」より改変
近年は運動不足やテレワークの増加もあり、腰痛にお悩みの方は今後さらに増えていくと考えられます。
腰は体を動かすうえで中心となる重要な部位です。
だからこそ、腰痛のケアは日常生活の質を保つために欠かせません。本コラムでは、多くの方が悩まれている腰痛について、その原因から治療法、セルフケアまでをわかりやすく解説します。
腰痛の原因
腰痛の原因は、大きく次の3つに分けられます。
外傷からくる痛み:ぎっくり腰や筋性腰痛のように、ぶつける・ひねるなどがきっかけで生じる痛み
神経からくる痛み:腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアなど、腰の神経が圧迫されることで生じる痛み
精神的な不調からくる痛み:ストレスなど、心の状態が影響して生じる痛み
これらが単独ではなく、いくつか組み合わさって起こることもあります。
また、体重も腰痛と関連があるといわれています。ただし「軽ければよい」というわけではありません。「腰痛診療ガイドライン2019」では、低体重・肥満のいずれも腰痛のリスクと関連すると指摘されており、適度な体重管理が腰痛予防には重要と考えられます。
加えて、運動不足による筋力低下や筋肉の柔軟性の低下も見逃せません。体幹の筋肉を鍛える運動や、硬くなった筋肉をほぐすケアも大切です。
注意が必要な腰痛
腰痛の中には注意が必要な腰痛があります。
以下の特徴に当てはまる場合は、重大な病気が隠れている可能性があるため、早めに医療機関を受診してください。
発症年齢が20歳未満、または55歳超
時間や活動性に関係なく続く腰痛
胸部の痛み
癌・ステロイド治療・HIV感染の既往
栄養不良
体重減少
広範囲に及ぶ神経症状
構築性脊柱変形(背骨の変形)
発熱
出典:「腰痛診療ガイドライン2019」
※上記特徴には、骨折、腫瘍(転移性も含む)、大動脈疾患、膿瘍、脊髄圧迫といった危険な疾患が隠れている可能性があります。
腰痛の治療法
腰痛に対する治療法は主に次のようなものがあります。
主な治療方法 | 治療効果 |
|---|---|
投薬 | 鎮痛薬や湿布薬、塗り薬などを用いて、痛みの緩和を図ります。 |
リハビリ・運動 | 筋力を鍛えたり、消炎鎮痛を目的としたリハビリを行います。 |
トリガーポイント注射・ブロック注射 | 痛みのある部位に局所麻酔薬を注射したり、神経に対してブロック注射を行います。 |
手術 | 腰痛のみで手術が必要となることは多くありません。まずは保存療法を行い、改善がない場合や症状が悪化傾向にある場合に検討します。 |
また精神的不調(ストレスや不安、うつ症状など)がある場合、それ自体が腰痛の原因となるだけでなく治療成績や症状の長期化とも強く関係していると言われています。
こういった腰痛は病院に行っても検査で異常がなく、薬だけ出されて終わることがあります。
もちろん精神的な不調が原因となっているためそれだけでは改善しないことが多く、慢性的な腰痛のせいでさらにストレスを感じそれが症状の長期化につながるといった負のスパイラルに陥ることが考えられます。
そのため、生活環境を整えたり(よく眠る、規則正しい生活をする、栄養バランスの良い食事を心がける、ストレスを抱えすぎないようにする)自律神経のバランスを整える時間を意識的につくることも大切です。
腰痛改善におすすめの代表的なツボ
これまで述べてきたように腰痛の原因はさまざまで、実は腰痛の約8割は原因を特定しきれないともいわれています。
ここでは、ご自宅でもセルフケアとして取り入れやすい、腰痛改善におすすめの代表的なツボを、症状・タイプ別にご紹介します。
1.慢性的な腰痛におすすめのツボ
「腰が痛い=腰だけをケアする」と思いがちですが、東洋医学では足のツボを刺激して全身の巡りを整えることも大切とされています。
委中(いちゅう)
場所:膝の裏側、曲げたときにできるシワの中央
特徴:「腰痛にはまず委中」と言われるほど代表的なツボです。
慢性的な腰痛はもちろん、足の冷えやしびれが気になる方にもおすすめ。下半身の血流を良くする働きがあります。
陽陵泉(ようりょうせん)
場所:膝の外側にある骨の出っ張り(腓骨頭)の少し前下
特徴:筋肉の緊張を和らげるツボです。
疲れやコリで腰まわりの筋肉が張っているときに刺激すると、腰が軽く感じやすくなります。
2.ギックリ腰など「急な腰痛」におすすめのツボ
腰腿点(ようたいてん)
場所:手の甲にある2か所のくぼみ(片手につき2か所)。「人差し指と中指の骨の間」と「薬指と小指の骨の間」の、それぞれ少し手首寄り
特徴:「腰痛点」とも呼ばれる、急性腰痛によく使われるツボです。
ギックリ腰で動きづらいときでも、自分で押したりお灸をしたりしやすいのが特徴です。
3.お悩み別にプラスしたいツボ
【便秘を伴う腰痛に】
大腸兪(だいちょうゆ)
場所:腰の後ろ
骨盤の一番高い位置を結んだ線上で、背骨から指2本分ほど外側特徴:腰の筋肉の緊張を和らげながら、腸の働きも整えるツボです。
腰痛と便秘を同時にケアしたい方におすすめです。
【生理痛・女性特有の不調を伴う腰痛に】
関元(かんげん)
場所:おへそから指4本分ほど下
特徴:お腹を温め、女性特有の不調を整えるツボです。
生理痛による腰の重だるさや痛みの緩和に役立ちます。
当クリニックでの治療法
慢性疼痛の原因となっている炎症に対し、iPSエクソソームや脂肪幹細胞を点滴することで局所の痛みを取っていくだけでなく、全身的にアプローチしていくことで精神的な不調に対しても効果が期待できます。
また鍼灸治療によって精神的不調や自律神経の乱れを整えてあげることもできます。筋緊張の緩和や血流改善の促進、内因性モルヒネ様脳内物質の放出、下行性疼痛抑制系の賦活などによって鎮痛を図ることも可能です。
これらの治療を組み合わせることで、従来の治療よりも効果的な治療を目指します。
当クリニックでは、問診等から得られた患者様の体質や生活環境等も考慮したうえで、西洋医学的観点だけでなく、東洋医学的な観点からも原因を探り、鍼灸治療を行っております。
治療をご検討の方へ
治療の流れ
初回カウンセリング(医師による問診・適応判断)
治療プランのご提案・費用のご説明
iPSエクソソーム点滴・鍼灸治療の実施
経過観察とフォローアップ
費用について
本治療は自由診療(保険適用外)です。料金体系の詳細はお問い合わせいただくか、「整形外科」ページ・「鍼灸治療」ページをご覧ください。
想定される副作用・リスク
点滴によるアレルギー反応、注射部位の腫れ・痛み、ごくまれに発熱などが報告されています。事前のカウンセリングで丁寧にご説明いたします。
まずはお気軽にご相談ください
日本橋クリニックでは、再生医療と鍼灸治療を組み合わせることで腰痛を生じる原因に複合的にアプローチしていきます。
「なかなか腰痛がよくならない」「再生医療や鍼灸を取り入れた治療を試してみたい」という方は、ぜひ一度日本橋クリニックにお問い合わせください。
医学監修:岡田善史 医師
日本橋クリニック 院長
再生医療・点滴療法を中心に、患者さま一人ひとりの状態に合わせた治療を提案しています。効果だけでなく、適応やリスクも丁寧に説明し、安心して相談できる医療を大切にしています。
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